電子定款ができたら、ネット経由で公証役場へ送ろう
前回の記事で、電子定款(PDF)へ電子署名をするための手順を解説しました。
電子定款による定款認証を行うためには、当然ながら紙ではなくデータとしての定款を公証役場に送る必要があります。
専用のツールを使って送る必要があり、その操作がまたややこしかったので、メモとして手順を書き残しておきます。
ʅ(◉ ◒ ◉ʅ)ウヒョー
事前準備
ICカードリーダ
住基カードを読み取れるもの。

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登記ねっとで申請者情報登録を行う
「申請者情報登録」ボタンから。
登記ねっとを利用するための、ID、パスワード、個人情報などを登録する。
ひとつ気を付ける点があって、登記ねっとのシステムを使える時間帯は、基本的に平日の8:30~21:00となっています。・・・( ´_ゝ`)ふーーーーん
申請用総合ソフトをインストールする
登記ねっとから申請用総合ソフトのインストーラを入手し、インストールを行う。
- ダウンロード | 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと
- setup.exe
操作手引書。
インストール。
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インストールで特に何か入力するものは無いっぽい。(デスクトップショートカットを作るかどうかを選択するくらい)
申請用総合ソフトを起動する
スタートメニューまたはデスクトップから、申請用総合ソフトを起動。
申請用総合ソフトを起動すると、まず認証情報を聞かれる。
登記ねっとの申請者情報登録で登録したID,パスワードを入力して利用開始する。
申請書の作成を行う
申請用総合ソフトを起動すると、以下のようなウィンドウが開くので、「申請書の作成を行う」をクリックし、申請書の作成に進む。
いきなり選択項目の多いツリーが表示され面食らうことだろうが、とりあえず電子定款を公証役場に送るのであれば、「電子公証」の「電磁的記録の認証の嘱託」を選択すればOK。
必要項目を入力する。事前認証のときに確認した公証人の名前を選択することに注意。
で、確定ボタンが見つからず悲しい気分になる方が多いかと思うが、ツールバーの右のほうに「完了」というボタンがしれっとあるので、それを押す。
で、保存が行われる。「保存」っていったいどこに保存されているのかこの時点では意味わかんないと思うけど気にしない。
で、次。
実はこの↓ウィンドウは「申請書の作成を行う」ボタン以外は、単なる説明の文章であり、どこか他にクリックできるところがあるわけでもない。こんなものはとっとと閉じよう。
実はこっちがメインのウィンドウなのだが、↑のウィンドウに隠れていて存在感が薄い。
で、操作ボタンがいっぱいある。
「電子公証」というタブを開くと、さきほど保存したとされる申請書が見つかる。
申請書に定款 PDF を添付する
対象の申請書を選択し、ツールバー上の「ファイル添付」をクリックする。
ファイルを追加するためのウィンドウが開くので、「ファイル追加」ボタンを押し、あらかじめ準備しておいた署名付き PDF を選択する。
「保存」を押してファイル添付完了。
申請書項目の左側に添付マークが付く。
申請書に署名を付与する
続けて署名を行う。ICカードリーダーから住基カードが読めるようにデバイスをセットしておこう。
対象の申請書を選択した状態で、ツールバーの「署名付与」ボタンを押す。
署名用のウィンドウが表示される。「ICカードで署名」ボタンを押し、パスワードを入力する。
申請書項目の左に署名マークが追加された。
データを送信する
データを送信する準備ができた。
対象の申請書を選択した状態で、「申請データ送信」をクリックする。
データ送信用ウィンドウが開く。「送信対象」にチェックを入れ、「送信」をクリック。
送信が完了した。
処理状況表示ウィンドウの「処理状況」が「到達待ち」になった。ツールバーの右のほうの「更新」を押すと、処理状況が更新される。
1分もしないうちに、「到達・受付待ち」になるはず。
ここまで来たら、あとは公証役場に向かい、手続きを済ませるだけ。
定款認証後
公証役場での定款認証を終えた後、処理状況表示ウィンドウの表示を更新してみたところ、
「処理状況」は「手続き終了」になっていた。
おしまい
( ´_ゝ`)