最近ひさしぶりに自宅サーバでも建てようと思い、中古のデスクトップ買って Ubuntu 入れた。
大きな罠は無かったけど、ちょっとだけ小さな罠はあったので一応忘れないようにメモ。
デスクトップマシン
- DELL PRECISION T1700
- CPU: Xeon E3-1270 3.5G
- Memory: 16GB
- Storage: SSD 500GB (CT500MX500SSD1) + HDD 500GB
- Graphics: NVIDIA Quadro-K600
ここまで書いておいてアレだけど実はスペックの善し悪し分かりません。たぶん悪くないほうだと思う。中古で2.5万円。
Ubuntu の公式サイトのダウンロードページ
Ubuntu Desktop のバージョンの選定
https://ubuntu.com/download/desktop
ここは無難に LTS (Long-term Support) で良いでしょう。冒険などする必要無し。
Ubuntu 18.04.3 LTS の Download 押せば適当に近いサーバから ISO ファイル取りに行ってくれます。ftp.riken.jp とかそのあたりから。サイズは 2GB 程度。
昔みたいにダウンロードするサーバを自分で選ぶ必要なくなったんですね。地味だけど着実な文明の進歩を感じます。
チェックサム
ISO ファイル入手できたら一応チェックサムは見ておきましょう。
公式サイトのダウンロードページには以下のようなコマンドを示唆されますが、
$ echo "add4614b6fe3bb8e7dddcaab0ea97c476fbd4ffe288f2a4912cb06f1a47dcfa0 *ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso" | shasum -a 256 --check
自分の場合は Windows の Git Bash 上でこう ↓ やりました。Git Bash には Linux でよく使うコマンドがいろいろ入っていて便利です。
$ echo "add4614b6fe3bb8e7dddcaab0ea97c476fbd4ffe288f2a4912cb06f1a47dcfa0 *ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso" | sha256sum --check ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso: OK $ sha256sum ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso add4614b6fe3bb8e7dddcaab0ea97c476fbd4ffe288f2a4912cb06f1a47dcfa0 *ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso
USB メモリ

三菱化学メディア Verbatim USBメモリ 16GB スライド式キャップ USBSPS16GZV1
- 出版社/メーカー: 三菱化学メディア
- メディア: エレクトロニクス
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自分はこれを使ってます。容量は 4GB あれば良いのでもっと容量小さいのでも良い。
何度も使うときは見分け付くようにラベルを貼っておくと良いです。しかし写真にすると汚いなコレ。テプラでやるともっとカッコ良くなります。(重要ではないですが)
USB メモリへの ISO イメージ書き込み
書き込みソフトは https://rufus.ie/ これを使います。今回は Rufus 3.6 Portable を選びました。
何故 Rufus を選んだのかというと、Ubuntu 公式チュートリアルにそれを使う旨が書かれてるからです。 https://tutorials.ubuntu.com/tutorial/tutorial-create-a-usb-stick-on-windows
書き込み用ソフトウェアの選択肢は他にもいろいろあるのだけど、正直どれがベターかは分からない。分かることにコストをかけたくない。公式チュートリアルがソフトウェアの紹介をしてくれていると迷わなくてすごく助かる。集合知の洗練。
そんなわけで上記チュートリアルに従い書き込みを行います。体感10分程度で完了。
USB メモリ経由でデスクトップに Ubuntu をインストール
ISO イメージの書き込まれた USB メモリをデスクトップマシンに挿して、マシンを起動。
……だけで済めば良いのだけど、これはマシンの型とかメーカーの流儀とかいろいろあって、自分の場合は以下のようにやりました。
ブート沼
- マシン起動直後に F2 連打 → BIOS 設定画面が起動
- マシンが中古だったので念のため BIOS 設定値を全部デフォルトに戻す
- BIOS 設定画面からブートデバイス順序の先頭を USB にする
- BIOS 設定値保存してマシン再起動
- が、これだけでは自動で USB ブートしてくれなかった
- ので、別系統の操作として、マシン起動直後に F12 連打
- そうすると一時的にブートデバイスを変更できる画面が出る
- で、その画面が出たら即座に Ctrl + I を押す。急いで操作しないとすぐにこの画面は消えてしまう。割と鬼畜タイム。
F12 連打して出てくる画面で即座に Ctrl + I を押すことを促されるの図。
その後の写真はあんまり撮ってないけど、USB メモリからブートする選択肢を無事選べて、Ubuntu のインストーラが立ち上がればほぼ成功に近しいと言えるでしょう。
キーボードレイアウト沼
知識が無い人にはあまり優しくない Keyboard layout を選ばされるの図。今回は Japanese - Japanese (OADG 109A) を選択。
あとは難しくない
インストール完了までの流れは以下略。ここまで来ればもう右往左往する所は無いと思います。
インストール完了後
あとはサーバとしてターミナル経由で動かせるように諸々の設定をしておきます。
sshd 入れる
# apt install openssh-server
デフォルトのエディタを vim にする
nano はちょっと……という人向け。
# apt install vim # update-alternatives --config editor There are 4 choices for the alternative editor (providing /usr/bin/editor). Selection Path Priority Status ------------------------------------------------------------ * 0 /bin/nano 40 auto mode 1 /bin/ed -100 manual mode 2 /bin/nano 40 manual mode 3 /usr/bin/vim.basic 30 manual mode 4 /usr/bin/vim.tiny 15 manual mode Press <enter> to keep the current choice[*], or type selection number: 3 update-alternatives: using /usr/bin/vim.basic to provide /usr/bin/editor (editor) in manual mode
git 入れる
# apt install git
おわり
何故、自宅サーバなのか
融通の利く大容量ストレージサーバが欲しかった。時代はクラウドへと言いつつも大容量のストレージを追加していくとけっこう出費が嵩みます。
単に容量だけを求めるのならば GoogleDrive 等でも十分足りるでしょう。でも本質は容量じゃあないんです。融通の利く生のファイルシステムとしてのストレージをリモートでいじれることに価値がある。
生ファイルを grep したり、RDB を構築したり、好きな検索エンジンを組み込んだり、他人に遠慮せずに CPU/GPU パワー使い切ったり……生の OS を管理化に起きつつ大容量ストレージを安価に増設できる素敵な場所、それが現代の自宅サーバなのです。
ただし災害に弱いのでリスクヘッジはそのうち考えます。